1963年、新たに中コース（現南コース）が完成し、27ホールを有する現在の形となりました。
名コースデザイナー小寺酉二氏により、武蔵野の面影を色濃く残す38万坪の広大で平らかな地に、赤松を主に黒松や杉・檜等でセパレートされたフェアウェイをゆったりと美しく配したコースとして完成しました。グリーンは手前に高麗、奥にベントのコンビネーションのワングリーンでした。
創業当時のクラブハウスは、赤塩焼瓦で美しく化粧が施された巨大な屋根が明るい外壁と相まって、とても印象的なものでありました。

創業当時のクラブハウスは、明るい外壁に美しく化粧された赤塩焼瓦の巨大な屋根が特徴であり、緑の絨毯に浮かび上がるその光景は非常に印象的なものでありました。狭山ゴルフ・クラブの歴史とともに歩み続けてきたクラブハウスではありましたが、老朽化が進み、惜しまれながらも新しいクラブハウスへと建て替える事となりました。
2005年にクラブ会員の声を多く取り入れながら、新しく建て替えられたクラブハウスは、武蔵野の自然に調和する重厚感ある外観と木の質感を多く取り入れたシックで高級感溢れる内装でまとめ上げられました。また室内は、大きな窓から入り込む光彩が柔らかな温かみを生み出し、誰もがゆっくりと寛げる空間となっています。 クラブハウスは新しく生まれ変わりましたが、開業以来メンバーが築き上げてきた狭山ゴルフ・クラブの伝統と文化は、今もなおしっかり紡ぎ続けられています。

ここを舞台に幾多の名勝負が繰り広げられました。
1963年開催の日本学生ゴルフ選手権では、甲南大3年の中部銀次郎選手が優勝、それから半世紀を経た2012年の同選手権では東北福祉大3年の松山英樹選手が栄冠に輝きました。
狭山ゴルフ・クラブでは、数々のトーナメントが開催されてきました。
2002年に開催されたダイヤモンドカップトーナメントでは中島常幸選手が7年ぶりとなる感動の優勝を果たし、2006年開催の三菱ダイヤモンドカップゴルフでは横尾要選手が最終日に片山晋呉選手との最終組対決を制し、2010年開催のダイヤモンドカップゴルフではキム・キョンテ選手がその栄冠を手にしました。
2008年の日本シニアオープンゴルフ選手権では、2002年のダイヤモンドカップの覇者、中島常幸選手がシニアオープンチャンピオンの栄光を手にしました。
そして2016年に開催された日本オープン選手権では、松山英樹選手が初めてのナショナルオープンチャンピオンに輝き2012年の日本学生ゴルフ選手権に続き、再び狭山ゴルフ・クラブで日本タイトルを獲得しました。